この度は「電子情報通信学会 アドホックネットワーク研究会 若手研究奨励賞」
を頂き、身に余る光栄に存じます。受賞にあたりまして審査して下さいました先生方,ご指導頂きました田中先生、そして御詳論賜りました皆様に心より御礼申し上げます。

私はこれまで、実環境におけるアドホックネットワークの一例として近年注目される車車間通信をテーマに、通信システムの根幹となるタイミング同期に関する研究を行ってきました。

今回受賞対象となりました発表では、移動体環境で利用可能な地デジ信号を用いることで、無線システムにおける時刻同期の最新動向として注目されるデジタルPLL的同期手法を再検討し、より高精度なタイミング同期を実現する手法を提案したもので、車車間通信に限らずあらゆる自律分散型システムに有効な方式であると期待しております。

また私は4月で電気通信大学を卒業し、NTT研究所に入社致しました。これまでとは研究テーマは異なりますが、新たな環境におきましても今回の受賞を励みに研究活動に邁進し、情報通信技術の発達に貢献していきたいと存じます。

最後になりましたが、アドホックネットワーク研究会の今後のますますのご発展を祈念申し上げます。